変化スピード
バブルの崩壊により倒産してしまった会社と復活した会社の違いは、対応スピードの違いでした。
私が最初に就職した大倉商事は、100年以上の歴史があったのですが、
入社1年目で、会社は倒産しました。
夜明け前が一番暗い。
これから経済は上向く、と外部環境が良くなりますと、みんなが期待を語っていたことを思い出します。
1990年代後半、ほとんどの会社が不良債権を抱えていました。
生き残った会社と潰れた会社の違いは何だったのか?
私は、状況認識力と対応処理スピードの速さの違いだったのだと思います。
経済は、サイクルなので、いつかは回復するだろう、
もう少し時間が経てば、状況が好転されるだろうと思いがちです。
損失や失敗を認めないと、次の道は見つかりません。
流れに逆らって、近い道を自分たちの力で、切り開いていく。
諦めて他の道に行く。
判断が難しい局面が多いのですが、判断の遅さが最悪の事態を招いてしまいます。
我々の業界でも、インフレ、金利、模倣化、職人不足など、難しい課題はありますが、
決断力を磨き、スピード感を持って進んでいきたいと思います。